兵庫県の最高峰である、氷ノ山の北東斜面に位置するスキー場で、最長滑走距離2500m、最大斜度35°。
開業年は、色々調べてもよく分らなかったが、八木川を挟んだ北向かいには、氷ノ山や鉢伏山周辺で最も早く開かれた大久保ゲレンデがあることから解るように、周辺はウインタースポーツの歴史が深い地域でもある。
ハチ高原スキー場やハチ北スキー場に比べれば規模は小さいが、兵庫県の国体予選会や、中学高校の総体のスキー会場となっているほか、基礎スキーの検定バーンにもなっているなど、競技性の高いスキー場と言えるだろうか。このゲレンデの性格を生かし、関西唯一のレースセンターも設けられており、本格的なアルペンレーサーの練習も可能だ。
駐車場は麓にあり、ゲレンデまでは短めの登行リフトで入るが、入ってすぐのパノラマコースは、距離はそこそこあるものの、緩斜面で変化もあまり無く、面白味には欠ける。だが、その上のロマンスリフトの左右にあるゲレンデは、変化もそこそこありつつ安定したコース設計で、中級者以上は結構楽しめるだろう。また、このロマンスリフトのコースが、検定や大会に使用されるコースである。
かつては、ロマンスリフトより上にチャレンジコースというものがあり、斜度もきつくて上級者ならかなり楽しめるようなコースだったのだが、現在はリフトが運用されていないようだ。従って、登行リフトを含め、現在はリフトは4本での営業となっている。
登行リフトでゲレンデに入る為、麓の駐車場には雪がほとんど無いもののゲレンデに入れば十分に雪はあった、ということが多々あるスキー場で、車で行く場合には、雪道をほとんど走らなくていい場合も多く、運転手としては楽なスキー場とも言えるだろう。また、ゲレンデ内でも、一番下と上ではかなり標高差がある為、気温や雪質が全然違い、下のパノラマコースでは雪質がイマイチでも、上のチャレンジコースではかなり雪質が良いという場合もあるので、運が良ければパウダースノーに巡り会えるかもしれない。
最終訪問日:2000/2/12
国道9号線からのアクセス時間が距離の割に良く、寝坊して出遅れた時や、播但道が大雪で止まってしまった時などによく利用しました。
グングンとリフトで標高が上がっていくので、目に見えて雪質が変わっていくのも、何か実験みたいで面白かったですね。