Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

中山寺

中山寺の重厚な山門

 年代は不明ながら、聖徳太子の建立と伝わる由緒ある寺で、全国的にも安産や子授のお寺として有名。正式には紫雲山中山寺といい、真言宗中山寺派の本山であることから、大本山中山寺とも称する。

 中山寺の本尊は、十一面観世音菩薩で、勝鬘夫人が女人救済の願をかけた姿とされ、代々の皇室や武家の信仰も厚かった。特に、豊臣秀吉が祈願によって秀頼を授かったとされる話は有名で、現在の伽藍は、天正6年(1578)の荒木村重の乱で焼失していたものを、秀頼が慶長8年(1603)に再建したものである。また、幕末には、中山一位局が鐘の緒をうけて明治天皇を平産したということで、安産祈願の寺としての信仰が更に大きく高まったという。

 安産信仰以外でも、中山寺は由緒ある寺として巡礼する霊場のひとつとなっており、西国三十三所霊場の第二十四番、摂津国三十三所霊場の第一番の札所となっているほか、子院である大師堂、納経所、奥之院が摂津国八十八所霊場のそれぞれ第六十九番から七十一番の札所となっている。また、重厚な山門などは、正保3年(1646)に時の将軍徳川家光によって再建されたもので、幕府からも保護を受ける存在だったようだ。

 土日や祝日に訪れると、参拝する人がとても多く、更に山門のところにも巡礼の安全を祈願したお札が多数あり、霊場巡りで訪れる人がかなり多いのだろう。もちろん、安産で多産な犬にちなんで妊婦に縁起が良いとされる戌の日には、安産祈願や腹帯を求める人で平日でも参拝客が非常に多く、安産の寺としての信仰が非常に高いものであると実感する。これほど科学が発達した現代でも、やはり不安と希望が伴う出産では、つい縁起を担いで神仏にすがってしまうというのも人の心なのかもしれない。

 訪れる場合には、中山寺には駐車場が無いので電車で行くのが一番なのだが、JR中山寺駅からは結構距離がある為、徒歩1分という距離にある阪急中山寺駅が最良だ。車で行く場合も、民間の駐車場が多いので止められないという事は無いのだが、中山寺から結構距離の離れた場所にも駐車場があるので、駐車場があったからとすぐ決めずに、一度駅前まで行ってから戻りつつ駐車場を探すのがいいのかもしれない。

 

最終訪問日:2010/1/27

 

 

中山寺の山門はとても重厚で、訪れた時にはいつも圧倒されます。

これが戌の日になると、今度は人の多さで圧倒されますが笑

それぐらい、阪神地区では安産祈願で今でも信仰されているお寺です。