Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

安土城考古博物館

 織田信長が戦国時代の天正7年(1579)に築城した、正確な姿が分からず幻ともいわれる安土城の東南に位置し、その安土城と、一説に安土城が攻められた時の非常時の城として考えられていたともいう観音寺城の、ちょうど間に建っている歴史博物館。周辺は、近江風土記の丘や文芸の郷と名付けられており、公共文化施設が集まる一帯となっている。開館は平成4年(1992)11月1日。

 安土城の名が冠されているように、織田信長やすぐ近くの安土城、近江守護であった佐々木六角氏ゆかりの観音寺城といったような、中世から近世にかけての城郭や、それに関連する歴史についての展示がテーマのひとつだが、瓢箪山古墳や湖南遺跡を始めとする、湖岸沿いに多くある縄文時代から弥生時代古墳時代にかけての遺跡に関する展示も大きなテーマで、このほか、琵琶湖に関する展示もあった。

 博物館内に入ってみると、入る前に考えていたよりも館内は広く、展示量もなかなか充実しており、じっくり見て回るだけの価値はあるだろう。展示室は、城郭部分と考古部分に大きく分かれており、テーマが明確で見やすい構成となっている。また、実物の展示以外にも大きな模型や映像解説があり、理解しやすいよう展示が工夫されていた。

 周辺は、前述したように近江風土記の丘や文芸の郷など、一帯が考古的、文化的な空間になっており、展示を見た後にゆったりと過ごしながら、新しい知識を頭の中で整理することができる。また、安土駅前にはレンタサイクルがあり、これを利用すれば、安土城観音寺城を含め、これらの施設を一日かけて健康的に回ることができるだろう。

 

最終訪問日:1996/10/13

 

 

冠となっている安土城の文字だけ見て、お城に関する展示がほとんどかと思っていましたが、「安土城」と「考古」の博物館なんですね。

事前の想像とは違いましたが、まだまだ湿地帯や内湖が多かった琵琶湖の太古の姿を知ることができて、勉強になりました。