Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

木曽福島郷土館

 かつて存在した木曽福島町が設立した郷土館で、昭和44年(1969)5月1日の開館。

 そもそもは、木曽福島町の合併前の前身である福島町の福島小学校内の一角に郷土資料を収集した郷土館が設けられたのが最初という。その後、昭和42年(1967)に福島町と新開村が合併して木曽福島町が誕生し、小学校に在った郷土館を発展させて新たに設立された。現在は、平成17年(2005)に木曽福島町日義村開田村三岳村が合併した木曽町の所管となっている。

 木曾谷は、古くは源義仲の本拠地であり、中世以降は義仲の流れと称する木曾氏が一帯を支配し、戦国時代にはこの木曽福島に本拠地が置かれていた。江戸時代に入ってからも、木曾谷の中心として中山道の人と物の流れを監視するため、天下四大関所のひとつである福島関が置かれ、街道の要衝として発展した。

 郷土館は、戦国時代の領主だった木曾氏と江戸時代の関所の代官だった山村氏の菩提寺で、義仲の墓もある興禅寺の脇から、遊歩道を少し入ったところにある。

 展示史料は、江戸時代の関所や宿場に関する歴史資料と、江戸から明治にかけての民俗資料が多く、特に木曽福島町の民衆の暮らしや民俗に密着した品々からは、他の地方とは一味違う木曽谷の暮らしを知ることができ、山の民独特のものなどがあって興味深かった。

 

最終訪問日:1996/8/23

 

 

木曽の山塊が背後に迫る立地で、木曽谷らしさが感じられる郷土館でした。

この郷土館の近くから福島城への登山道が出ているんですが、がっつり山道でハードルが高いですね。

半日ぐらい必要そう。