Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

大山

鳥取と岡山の県境にある鬼女台からの大山の眺め

 標高1700m以上の弥山や剣ヶ峰を中心とした周辺の総称。中国山地の最高峰で、主峰剣ヶ峰は標高1729mあり、日本100名山のひとつにも数えられている。

 大山の成り立ちは、約100万年から約30万年前までの噴火活動によって、古期大山と呼ばれる矢筈ヶ山、甲ヶ山、勝田ヶ山、船上山などを形成し、休止期を経た約21万年前からの火山活動によって、現在の主峰一帯である新期大山が形成されたと考えられている。

 最後の噴火は1万数千年前から2万年前で、現在は活動していないが、大山のように休止期を経て成長した火山を複成火山と呼んでおり、現在の活動していない状態は活動自体が終結したものによるのか、休止期にあるだけなのかは分からない。

 大山は、伯耆富士や出雲富士と呼ばれるように、東西から見た稜線は非常に美しく、北麓もなだらかな傾斜のまま日本海に落ち込み、典型的な成層火山の姿をしている一方で、南北から見ると、北壁や南壁といった溶岩の崩落による壁面が見え、火山らしい荒々しい姿も持っている。

 このような姿を仰ぎ見た人々の感じた圧倒感から、単に大いなる山という一般名詞が、山の名前になったのだろう。周辺の山々から突出し、明確に区別された山なのである。

 その雄大さと荒々しさから、古代より信仰の対象となり、修験道の修行場としても栄えた。現在も大山に存在する大山寺や大神山神社は、それが仏教や神道に取り入れられたものである。

 夏は涼しく、冬は雪に覆われるため、大山周辺にはスキー場やキャンプ場などのリゾート施設が整備され、現代においては、信仰の対象よりも高原リゾート地の色彩が濃くなっているようだ。また、牧場もあり、ここで取れる大山牛乳は名産の一つとなっている。このほか、大山の中腹に沿って走る環状の道路を1周することができるため、ドライバーやライダーにとっても人気の場所である。

 

最終訪問日:2022/5/21

 

 

何度走っても、大山の周回道路は気持ちが良いですね。

この周回道路は、所々1車線になる場所はあるんですが、対向車に注意すれば、たくさんのコーナーを愉しく走れる道です。

所々にある展望台で、大山や反対の麓を見つつ、休憩する時間もまた愉しいですね。