Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

塩江温泉

 讃岐の奥座敷として知られる温泉。正確には、源泉が複数ある温泉郷ではあるが、すべてが冷鉱泉である。また、内場池のさらに奥にある奥の湯温泉も温泉郷に含む。

 高松市から南へ、高松空港を越えて国道193号線を走っていくと、山間に温泉街が見えてくる。これが塩江温泉で、温泉の少ない香川県では、県下最大の温泉という。温泉街自体はそれほど大きくないが、川沿いに数軒の温泉旅館やホテル、そして日帰り入浴施設がある。

 この温泉は、奈良時代天平年間(729-49)の頃に名僧行基が発見して開湯したとの伝承を持ち、後には弘法大師空海が湯治を広めたという。

 その後も湯治場として綿々と続き、昭和4年(1929)には、琴平電鉄仏生山駅から塩江温泉鉄道が通じ、大変賑わったようだ。この鉄道は、ガソリンカーというガソリン使用の車両を使った1両編成で、マッチ箱の愛称で親しまれていたという。

 泉質は、単純硫化水素泉のアルカリ性低張性冷鉱泉が基本となるが、単純泉やナトリウム-炭酸水素塩泉、さらに源泉によってはラドン泉の表記があるように、ラドンなども含まれているようだ。湧出温度は、およそ15℃から20℃という。

 温泉街の中には、行基が見つけたという源泉が道の駅の300mほど先の橋を渡ったところにあり、六角堂というお堂が建てられている。周辺は自然が豊かな場所で、鄙びた雰囲気もあり、夜には遊歩道のライトアップもあってなかなか雰囲気が良かった。

 自分が入ったのは、発見者の行基の名を取った「行基の湯」という日帰り入浴施設だったが、もともとこの一帯の泉質自体が単純泉ということもあってさらりとしている上、この施設はさらに循環湯ということもあってか、温泉らしい浴感はあまりしなかった。とは言え、木造の質感が良い雰囲気を醸し出している浴室と、川の音が聞こえる露天風呂やサウナも付いていながら、入浴料金が安いというのもあって、決して満足できないということはない施設である。

 

最終訪問日:2011/5/15

 

 

自分が訪れた時は、元湯の自噴泉を使った宿泊施設が倒産してしまっていて、非常にもったいないという話を聞きました。

あれから時間が経っていますが、自噴泉は今は使われているんでしょうか。

本当にもったいないので、気になりますね。