Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

西尾市資料館

西尾城姫丸に建つ西尾市資料館

 昭和28年(1953)の西尾市の市制執行時の町議長であり、市制執行から翌々年までの周辺町村との合併に尽力し、昭和36年(1961)から2期の間、市長を務めた杉浦喜之助の寄付と遺志を受けて建てられた資料館で、歴史的な遺物や文化財を展示している歴史資料館である。開館は昭和52年(1977)8月。

 西尾城姫丸跡に建つ資料館は、城跡に馴染む瓦葺の入母屋造の平屋の建物で、常設展示部分には、西尾市で出土した古代遺物なども展示されてはいるが、城に建つ資料館らしく、西尾城西尾藩に関する展示物が多い。このほかでは、館の規模に対しては比較的大きなスペースを割いて、その時々で企画展が催されている。

 資料館が建つ西尾城自体は、主郭部分がよく旧状を残しているが、館内には復元模型や発掘された遺物が展示されており、より理解を深めるのに役立つだろう。また、市内の小中学生の歴史学習にも、力を入れた活動をしているようだ。入館が無料なのも、そのような地元に関する教育活動振興の一環と思われる。

 訪れた日は、企画展でお城についての特集展示がされており、各地の城に関する小物や、西尾市内の城の現況や概略が展示されていたが、西尾市内は、かつての吉良荘を含んでおり、西条吉良氏や東条吉良氏はもちろんのこと、それに連なる今川氏所縁の城も存在する地域で、展示内容は非常に興味深かった。資料館としてはそれほど大きくないが、熱を感じる資料館である。

 

最終訪問日:2015/5/24

 

 

城好きの自分にとっては、かなり良いタイミングでの入館でしたね。

この企画展のおかげで、史料に出てくる聞き覚えのある城や、遺構が既に曖昧になっている小城なども知ることができて、かなり有意義な時間を過ごすことができました。