Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

代山温泉

 木曽谷周辺には、木曽山脈の造山運動の影響からか、いくつもの小さな温泉があるが、この代山温泉もそのひとつで、木曽福島駅の南東側の国道に向かう坂の途中にある木曽宿という1軒宿の温泉。代山はシロヤマと読む。

 泉質は、含二酸化炭素-ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩・塩化物冷鉱泉という非常に長い名前で、要は、それだけ湯に含まれている成分の種類が多いということなのだが、何より注目なのは、日本では珍しい炭酸泉であることだろうか。ちなみに、温泉の湧出地は少し離れた場所にあり、旅館まで引き湯しているようで、湧出地には温泉スタンドがあるらしい。

 昭和の民家のような旅館の浴室には、これといった設備はなく、湯船もそれほど広くはなかったのだが、木曽路のイメージにぴったりの鄙びた雰囲気があり、浸かっていて心地良い。また、旅館の方の親切な応対も良く、なかなか有意義な時間が過ごさせてもらった。

 改めて調べてみると、木曽宿という1軒宿の温泉はどうやら廃業したようで、新たなせせらぎの四季という温浴施設が、平成20年(2008)12月に湧出地付近に建てられており、新たな代山温泉として営業しているようだ。次に木曽福島に寄った際には、入浴の古い記憶を思い出しながら、是非とも浸かってみたい温泉である。

 

最終訪問日:2000/9/9

 

 

年季の入った昭和住宅的な温泉旅館は、風情がありましたね。

宿場町という寂びたイメージに合っていました。

今はスーパー銭湯型の施設になっているということで、再訪する時の楽しみになりますね。