平成11年(1999)5月20日にオープンしたスーパー銭湯型温泉だったが、残念ながら平成19年(2007)1月31日に閉店した。
以前から東播地区はスーパー銭湯の競争が激しかったが、直接的には、平成17年(2005)末に南西数kmのところにできたあかねの湯との競争に敗れたためと思われる。ちなみに、経営母体の大和システムが後に民事再生法申請という事態に陥っており、スーパー銭湯ブームの反動とは言え、設備投資も大きく、スーパー銭湯業界もなかなか競争が厳しいようだ。
個人的には、温泉自体が西宮の源泉からの輸送で、尚且つ温泉を満たしてあるのが露天風呂だけのため、温泉らしさを感じることなくスーパー銭湯と同じ感覚で入浴していた。温泉の成分表示は曖昧だったので、もしかしたら加水だったのかもしれない。
露天風呂は打たせ湯だけでそっけなかったが、内湯は日替わり湯だけ少し離れて手前にあり、奥側にバイブラ付きの白湯や4種類のジェットバスがあるなど、設備は充実していた。サウナは乾式と湿式の2種類があり、ミストサウナは大変霧が濃く、奥まで入ると入口が見えないほどで、しかも中に水が用意してあって、これはこの頃のスーパー銭湯には珍しい設備だったように思う。また、湿式のサウナは温度が低めのところが多いが、比較的高温でじっくり入って汗を流したい時に最適だったので、普通のサウナよりも湿式のサウナが好きな自分としては大変お気に入りだった。
非常に混雑している印象しか無かったため、閉店を知った時にはかなり驚いたが、近隣に真新しい温浴施設ができ、かなり客を取られたのだろう。スーパー銭湯は、初期投資が大きい装置産業で、そこそこのお客さんの入りでは厳しい業態であるというのを、この閉店で改めて感じた。
最終訪問日:2005/3/26
最初に訪れた時に、床屋まであるんかい!と非常にびっくりしたのを鮮明に覚えています。
深夜まで営業していたのが有り難く、一時はよく通っていたので、閉店を知った時には寂しかったですね。
しかし、8年で投資は回収できたんだろうか。
回収年月が今更ながら気になりますね。