Mottyの旅日記 Archive

Mottyが巡った場所の記憶と記録

ヤビツ峠

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 名前の由来は諸説あるのだが、一般には、現在の道の西側にある旧道の改修中に、武田軍と北条軍が戦った時の戦国時代の矢櫃が出土したことから、峠の名前となったという。ただ、漢字で表記をされることはほとんど無く、ヤビツと片仮名表記され、道路標示も片仮名表記である。

 ヤビツ峠は、狭義では丹沢山系南東部の標高761mの最高点のことであるが、一般には、そのヤビツ峠前後を含めた神奈川県道70号秦野清川線のことをいい、国道246号線名古木の交差点から宮ヶ瀬湖畔の宮ヶ瀬北原の交差点までの区間、約29.3kmを指す。さらに言えば、名古木からヤビツ峠までの約11.7kmを表ヤビツと呼び、ヤビツ峠から宮ヶ瀬までの約18.6kmを裏ヤビツという。

 ヤビツ峠は、ロードバイクヒルクライムの練習の場として有名で、急峻な坂の少ない首都圏では重宝されているらしく、ロード乗りの間では、表ヤビツのタイムが自分の実力を計る基準となっている場合もあるようだ。また、丹沢山系への有名な登山口のひとつにもなっている。

 ただ、道自体は、1車線部分が多い上にブラインドカーブも多く、さらにバス、車、ロードバイクが混在するため、走行にはかなり注意が必要だ。

 道路の状態は、表ヤビツと呼ばれる部分は交通量もそこそこあるため、舗装も綺麗なのだが、富士見山荘を越えると典型的な山道で、所々舗装が悪い場所もあった。だが、裏ヤビツでも道路工事をしている場所が複数個所あったことから、次第に整えられて行くのだろう。

 ヤビツ峠から富士見山荘までは、登山者が道を歩いており、普通はワインディングするような山道に人が溢れているのは、ちょっと見慣れない光景で、妙に違和感があって不思議だった。

 秦野から壁のような山塊に向かって急勾配を駆け上がる感覚や、キャンプ場が点在する渓流沿いの細い道をのんびり走るのは独特で、1度は走っておいて損はない道である。

 

最終訪問日:2013/10/13

 

 

訪れた時は、早朝だったんですが、休日の登山用のバスが連なって走っていて、ロードバイクはそれほど見ませんでした。

交通量が少ない平日昼間なんかが、タイムアタックの時間なんでしょうか。

バイクで普通に走る分には、1車線と言うのはそれほど気にならないんですが、車ならバスとのすれ違いや退避など、かなり面倒臭いかもしれないですね。